同業3社を並べて
比較する
1社だけを見ても、その数字が高いのか低いのかは分かりません。ただ、同業と並べるには3社ぶんのIRを開いて数字を書き写すことになり、手作業では時間がかかります。比較は生成AIがもっとも得意とするところで、社名を3つ渡せば一度で終わります。
プロンプト
なぜこう聞くのか
数字は表、理由は文章に分ける
全部を表に入れると、1マスが長い文章になって比較表の意味がなくなります。見比べたいのは数字、知りたいのは理由で、求めているものが違います。分けて指示すると、表は短くなって見比べやすく、説明は読める長さになります。
「なぜ差が生まれるのか」まで聞く
表だけだと「A社はPBRが高い」で終わります。同じ業種で同じようなことをしているように見えて評価が違うのはなぜか、まで踏み込ませると、その業種の見方そのものが手に入ります。別の3社を比べるときにも、その見方は使えます。
AIの回答例
業績・配当・株価指標の比較
| 項目 | 三菱UFJ | 三井住友FG | みずほFG |
|---|---|---|---|
| 純利益 | 約1.9兆円 | 約1.2兆円 | 約0.9兆円 |
| 配当利回り | 約2.8% | 約3.3% | 約3.3% |
| PER | 約12倍 | 約11倍 | 約11倍 |
| PBR | 約1.2倍 | 約1.0倍 | 約1.0倍 |
| 海外収益比率 | 高い | 中程度 | 中程度 |
事業内容と、各社の強み・弱み
三菱UFJは3社の中で海外の比重がもっとも大きく、米国やアジアでの貸出と出資が利益の柱のひとつになっています。強みは規模と海外ネットワークで、国内の景気だけに利益が左右されません。弱みは、海外の金利・為替・信用コストという変動要因を多く抱えていることです。
三井住友FGは国内のリテールと決済に軸があります。強みは経費率の低さと、クレジットカードや消費者金融を含むグループ内の連携。弱みは、海外での伸びしろが三菱UFJより小さいことです。
みずほFGは大企業向けの取引と市場部門の比重が相対的に大きい構成です。強みは大企業との長い取引基盤。弱みは、過去の大規模なシステム投資の負担を抱えてきた経緯があり、収益性の改善が課題とされてきたことです。
なぜ業績や株価の評価に差が生まれるのか
3社とも同じ銀行業ですが、利益をどこから稼いでいるかが違うため、同じニュースでも効き方が変わります。海外比重の大きい会社は米国の金利や為替で動き、国内リテールが強い会社は日本の金利や消費の動向で動きます。
株価の評価の差は、主に資本をどれだけ効率よく利益に変えているかを映しています。PERはほぼ同じ水準なのに、PBRに差が出ているのはそのためです。PBRが1倍を超えている会社は、持っている資産以上の稼ぐ力があると市場に見られている、という意味になります。
配当利回りの差も、利回りが高いほど良いという単純な話ではありません。株価が評価されて上がった結果として利回りが下がっている場合があり、利回りの数字だけでは、どちらの理由かは分かりません。
※ 上は2026年10月時点の回答例です。AIの回答は実行するタイミングや使用するAIによって変わります。業績や株価指標はAIが古い情報のまま答えることがあるので、気になった数字は会社のIRページや証券会社の画面で確認してください。
回答からわかること
1社だけでは分からなかった位置が見えます。上の例ではPERがほぼ横並びで、差が出たのはPBRと利益の規模でした。1社だけ見て「PER11倍は割安だ」と判断しそうになるところですが、同業がそろって同じ水準なら、それは業種全体の評価です。安いのはその会社なのか業種なのかが分かれます。
同じ業種でも、同じ値動きはしないと分かります。利益の出どころが違えば、効くニュースも違います。上の例なら、米国の金利が動いた日と日本の金利が動いた日で、3社の反応は揃いません。これが分かっていると、保有銘柄が下がったときに理由を探す範囲が狭まります。
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